Lionインストール後にHDDを交換する手順



Amazonで頼んでいた「日立 HGST Travels-tar 2.5inch 750GB 16MB 7200rpm SATA3.0Gb/s 0S03337」が届きました。相変わらず注文してから三日以内に届きます。


750GB, 7200rpm, 16MB cache、容量以外にパフォーマンスがどう変わるのかが楽しみです。


おっ、箱にはMac OS X対応のロゴが。


こんな緩衝材に包まれてきます。HDDは衝撃にセンシティブですからね。



さて、早速交換するわけですが、私のMacBookには既にLionがインストールされています。この状態からHDDを交換するにはちょっとした手順を踏みます。概要は以下のとおり。

  1. Lionの状態でTimeMachine(私の場合は外付けHDDをTMにしています)にてバックアップをとっておく
  2. (Option) Lionの起動ディスクを作っておく(時間短縮のため)
  3. 物理的なHDDを交換する(目安:30分)
  4. MacBook購入時の付属Install DVDで起動
  5. ディスクユーティリティでディスクを消去(フォーマット) (目安:数分)
  6. Install DVDでSnow Leopardをインストール(目安:30分)
  7. アプリケーションDVDでiPhotoなどのアプリをインストール(目安:15分)
  8. 全てのソフトウェアを最新にアップデート(目安:30分)
  9. Lionの起動ディスクでLionをインストール(目安:40分)
  10. 全てのソフトウェアを最新にアップデート(目安:15分)
  11. 移行ユーティリティでTimeMachineからデータ移行(目安:120分/240GB)
  12. ログインし直して完了

さて、TimeMachineについては説明は不要ですね。
Lionの「起動ディスク」の作成についても多くのサイトで照会されています。Lionをインストールしちゃった後でも再度Lionをダウンロードして起動ディスクを作ることができるんです。今回の手順におけるHDD交換ではLionへのアップデートは必ず必要になりますので、できれば時間短縮に作っておきましょう。
# App Storeからダウンロードする場合はとーっても時間がかかりますので

物理的なHDD交換ですが、これもあまり説明は不要ですが、せっかく写真を撮ったのでちょっと説明します。まずはMacBookの底面(カバーと呼びましょう)を外します。8つのネジを外して、エイッと引っ張れば簡単に外せます。


さて、上の写真でHDDがみえてきましたが、どれか分かりますよね。分からないという人は正直HDD交換を自分だけでやるのはやめましょう。


黒いパーツを外します。これは2ヶ所ネジ止めされていて、カバーを外したものと同じプラスドライバーで外せます。こいつでHDDを固定させています。

黒いパーツを外した後は、透明のピラピラを引っ張れば、HDDが浮いてきます。この時、HDDは本体とコネクタで接続されていますので、そいつを慎重に外します。薄いケーブルですので決して切断しないように注意しましょう。


これがハズしたところです。


左が新750GB HDD、右が旧250GB HDD。右側のHDDにはAppleロゴ が見えますね。純正HDDを示しています。ちなみに、自分でHDDを交換すると、HDD周りの不具合はAppleのサポート外になるようですので、本作業は自己責任でお願いします。


HDDを外すと、4隅に上写真のようなネジが見えます。これはHDDを固定するための突起になるわけですが、外すにはトルクスドライバーが必要です。


トルクスドライバーってこんな↑かんじの形をしています。私は車のメンテナンスで必要なのでいくつかの種類を持っていたのですが、今回必要なT-6サイズはありませんでした。よってプライヤー(ペンチの一種)でまわして外しました(以外に簡単に外せますよ)。






外したネジは新HDDに取り付けます。また、透明のピラピラはシールになっているので、これも旧HDDから外して新HDDに貼ります。


そして、新HDDを設置。↑こんな感じです。
あとは黒いパーツを元通りに取り付けて、底面のカバーをつけて物理的な交換作業は終了です。


新しいHDDの状態で起動します。その時Optionキーを押しながら電源ボタンを押して、起動中にInstall DVD(写真)を挿入します。


そうするとこんな画面に。リターンを押すと先にすすみます。


日本語を選択。


Snow Leopardのインストールをすすめます。



↑見ての通り、インストール先のディスクが何も表示されていません。新しいHDDをフォーマットする必要がありますので、ディスクユーティリティを選びます。


対象のディスクを選び、消去タブを選びます。フォーマットはMac OS 拡張 (ジャーナリング)、名前は適当でいいようです。私は"Macintosh HD"に。
消去ボタンを押すと数分でフォーマットされます。


↑写真のように左側に設定した名前のディスクが表示されればOK。パーティションも写真のとおりです。


ここまでくるとSnow Leopardをインストールするディスクが表示されるようになりました。こいつを選択してインストールします。


....


インストール完了で再起動! 久々にWelcome movie。


起動後、やたらドックが寂しい気が・・そう、iPhotoなどのアプリはもう一枚の付属DVDからインストールする必要があります。ディスクを入れると上のような画面が表示されますので、「Install Bundled Software」を選択してアプリを入れます。

ここまで終わったら、Snow Leopardの環境でソフトウェアを最新の状態にします。
左上のAppleマークからソフトウェアアップデート...を選択、ですね。


さて、ここまでくればLionへアップグレードする準備が整いました。

Lionへのアップグレードは、2通りのやり方があります。Apple StoreからLionをダウンロードしてインストール。この記事を注意深く読んでいる人は以前やったことがあるはずですよね。もう一つは冒頭にも書いていますLionの起動ディスクからアップグレードする方法です。

私はこの起動ディスクからアップグレードしました。
やり方は簡単です。予め作成しておいた起動ディスクを光学ドライバに入れるだけ。
あとは指示に従ってLionをインストールします。

このインストールでは、管理者のアカウントが1つ作成され、そのアカウントで作業をします。# このアカウントは、後々削除してもよいアカウントになります。

Lionインストール後、先程同様にLionの環境を最新の状態にします。


さて、ここまでくれば、あとはいよいよデータの復元です。

TimeMachineを接続し、移行ユーティリティを立ち上げ、TimeMachineからのデータ移行を選択していけばOK。私の場合、240GB程度の容量で、約2時間ぐらい。


データ移行が完了しても自動で再起動されません。現在ログインしている管理者のアカウントとは別に、データ移行したアカウントが追加されているはずです。

一度ログアウトして、HDD交換する前のアカウントでログインしましょう。


すると、前の環境が完璧に復元しています。TimeMachine、素晴らしいぞ!と感じる瞬間です。

あとは、Lionインストールした時に作成されたアカウントが不要であれば、
システム環境設定 -> ユーザとグループ
を選択して、削除しましょう。


これでHDD交換作業とデータの復元作業が完了です。

慣れれば大した作業ではありませんが、それなりに時間がかかりますので、まとまった時間がある時に実行した方がいいかもしれませんね。

HDD交換後の感想はまた別途報告します。

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